「檸檬、俺もう我慢出来ない。」
「幾……。幾……」
重なった肌、ふたりの体温はあがってく。
幾のこんなに切なそうな顔初めてみた。
愛しい。
愛しくて、愛しくて仕方ない。
幾とひとつになって、幾でいっぱいになっていく。
「檸檬… 檸檬。」
かれの吐息が耳にかかる。
「うぅ……幾……もぅ ……わた……し……」
幾が勢いを増す。
「もぉ……もう……」
「檸檬、大好きだ……」
幾が叫んでその瞬間を迎える。
わたしの上に力尽きた幾が倒れ込む。
「幾!!幾ってば!!大丈夫なの。 幾!! 」
「ぷっ」
わたしの胸で幾が吹き出す。
「檸檬、心配し過ぎ… 大丈夫だよ。」
幾が優しく抱きしめてくれた。
幾の胸をそっと撫でる。
大きい傷跡。
わたしはその傷跡にkissをした。
そのまま幾の胸で泣いた。



