「檸檬、見てみろよ。すげぇ――――」
「綺麗ぇ―――――。」
「なんかさっきからそればっかだな。」
「だって、本当に綺麗なんだもん。」
「喜んでもらえてよかったよ。」
「幾、ありがとう。」
「俺もありがとうな。 一緒に来てくれて……」
「うん。」
目の前に広がる海は、砂浜が無くて真っ白な雪の先に青い海があった。
「どんなに雪が降っても海にはつもらないんだね。」
「そうだな。 」
「なんか寂しいね。」
海に舞い散る雪は一瞬で解けてなくなる。
けして、銀世界を作り上げるわけでもなく消えて行く。
海の青は白にはならない。
どこまでも続く青がそこにもあった。



