《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

そうだ。




お兄ちゃんと過ごした
時間は、ここにある。




――あたしの胸の中に。




誰が忘れていっても、
否定しても。




あたしとお兄ちゃんが
兄妹として過ごした
時間は、決して消えない。




そう……あたしが、いる限り。






「……ゴメンね、珪。

そして、ありがとう……」




長い長い瞑想の後、
あたしはそっと珪の腕から
体を起こして言った。




珪もピクッと体を震わせ、
正面からあたしを見る。




「紗耶―――…?」



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