《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

折れそうなくらい、痛い
くらい、珪は必死で
あたしの体を抱いている。




「だからお前は新しい
居場所を見つけて、
しっかりと自分の人生を
歩いてくれ。

直杜さんが守ってくれた
命を、最後まで精一杯、
生き抜いてくれよ――!」




「け……い……!!」




ハラハラと、暖かい雫が
頬を伝った。




悲しさ、切なさ、悔しさ、
寂しさ。

そして、嬉しさ。




色んな感情がごちゃ混ぜに
なった、言葉では
語り尽くせない涙。




だけど唯一言えることは。




――それはもう、
『ここから逃げ出したい』
という後ろ向きな気持ちで
流す涙では、なかった。




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