《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

だけど今――なんだか
むしょうにそれを見たい
衝動にかられて、あたしは
懸命に記憶をさぐり出す。




しばらくして机の一番下の
引き出しにしまったのを
思い出して、大急ぎで
そこを開けて探し出した。




「あった………!」




本の間から引っ張り
出した、少しヨレッと
なった茶封筒。




――珪がお別れの
せんべつにくれたプレゼント。




(ホントに……見てやる
つもりなんてなかったのにな)



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