《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

クルクル、クルクル。




あたしはずっと、終わりの
ない螺旋階段を回りながら
のぼってる。




そんなふうに思ってきた。




だから、終わりがあるのか
どうかなんてことも、
考えないようにしてた。




終わりを求めれば、
辛くなるだけだから。




幼い、何も知らなかった
あの頃に戻りたいと願えば
――悲しくなるだけだから。





だけど、もう……疲れた。





出口の見えない階段を
のぼり続けるのは、苦しいよ。




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