《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

「もう……疲れたよ……」




“運命の歯車”って
いうのが、もしあるなら。




――今のあたしを作り
上げた歯車は、いつから
回り始めたんだろう。




そしてもし、今とは違う
歯車が最初は用意されて
たんだとしたら――それは
いつから、かけ違えられて
しまったんだろう。





お兄ちゃんとの夜に、
終わりはある。




だけど朝の後にはまた次の
夜が来て――結局、本当の
意味での出口は、存在しない。



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