《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

自分が異質なことはわかってる。



だから注目されたいとも、
愛されたいとも思ってない。




偽りで固めた自分でいい
から、かりそめの居場所を
もらえれば、それで充分
なのに――。




(たったそれだけのことも……

あたしには、できないの……?)





涙が出てきた。




悲しいというより、何だか
もう疲れ果てて。




今までずっと押し止めてた
涙が、せきを解かれて
溢れ出した――そんな感じ
だった。



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