《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

この町で過ごした時間は、
珪にとって意味のある
ものになったんだろうか?




帰ってしまうとわかると、
ついそんなことが気になった。




あたしは遠慮がちに、




「絵は――仕上がったの?」




と、聞いてみる。




珪はちょっと恥ずかし
そうに笑って、




「実は、未完成。

それだけが心残りなんだよなー。

けどまぁ風景はこの目に
しっかり焼きつけたから、
戻ってから絶対仕上げるけど」



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