《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

『いつまでもあの川原に
いるような気がしてた』



それは、本当だから。




いつの間にかそんな錯覚を
起こすくらい、珪の存在は
あたしの中にひそかに浸透
してたんだ。



まるで、渇いた地面に
水がしみ渡るように。





「アハハ、なんだよそれ。

それじゃオレ、ただの
浮浪者じゃん」




珪はあたしの返答に安心
したようで、自分も表情を
崩してそう笑った。



_