《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

珪にしてみれば、あたしは
旅行先で知り合ったただの
顔見知り。




旅行が終わって別れる
ことになるからって、
シンミリするのなんて不自然だ。


自然に――
笑顔で、見送らないと。




「な、なんかいつもあの
川原にいたから、つい
いつまでもいるような気に
なっちゃっててさ。

ちょっとビックリしただけ」




冗談めかした口調で
ごまかしたけど、言った
ことはあながち嘘でもなかった。



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