《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

(なんで――あたしは、
こんなに動揺してんのよ――?)





『珪が帰る』。




それが、ものすごく
悲しくて寂しいことの
ように感じられた。




そう――まるで親友が転校
したりとか、大切な宝物を
なくしてしまった時のように。




……矛盾してる。




あたしは自分から、珪と
過ごす時間を終わりにしたんだ。




だから珪が明日この町を
去るとしたって、悲しむ
ことなんか何もないはずなのに。



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