《完》螺旋 ―*RASEN*― 〜禁断の迷路〜

そうしてもう、何年にもなる。




もう今さら、あたしにも
誰にも、どうしようもない。




それがあたしの日常なんだ。






お兄ちゃんが心の病気
なのかなんて知らない。




子供ができたらどうしよう
なんて考えたって仕方ない。




昔からお兄ちゃんは、
あたしにとって絶大の
存在だった。




お兄ちゃんがいたから、
幼いあたしは貧しくても
母子家庭でも、幸せに
過ごしてこれたんだ。



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