そんなことがあった次の日。
なんだかやる気も出ないまま出勤して
いつもの通り自分の計算機を机から取り出した。


ふと目をやると
ピンク色のフセンがついていた。


なんだろ…??


何か書かれている。


「あなたの頑張りは俺が見ていますよ。」


ーーーーーー彼だ。
昨日のこと
自分なりに一生懸命だったとこ、
見ていてくれたんだ。

そう思うと
嬉しくて涙がこみあげてきた。

誰かに認められるって
こういう気持ちなんだ…。


私も彼のように些細な頑張りを見つけてあげられるような
そんな人になりたい。


そう思ってからは
彼を手本に、日々をせっせと過ごしていた。

彼に憧れて、追いかけて
いつしか恋をしていた。