『舞華!!』


二人とも……生きピッタリ。
さっきまで、喧嘩(?)してたのにね……。
変なの……。


「大丈夫か?」
「平気」
「でも、結構いろいろと思い出しちゃったみたいだね?」
「…………」


そうか…‥。
なんか、もぉおみとうしみたいな?
まぁ、ホントの事だし……。


「私、たくさん思い出した。それで、二人の事、たくさん傷つけてて……ゴメンなさい……」
「はぁ? そんな事気にすんなよ!」
「そうだよ?」
「二人とも……!」


優しいね……。
これなら、私も消えなくてもいい気がする。
きっと、大丈夫……。
今なら、そういえる。


「もぉ、大丈夫。でも……」
『?』
「私、まだヴァンパイアって実感が無い……」


そう言った途端、二人が笑だした。


「な、なに笑ってるのよ?!」
「い、いや……ついな……」
「ゴメンね‥…」


そういいながらも笑続ける二人。
さっきの言葉のどこに笑う要素が入っていたのか分からない。


「ま、自覚がわくまでは、普通に生活してればいいんじゃね?」
「今まで通りにね」


二人は笑終わったのか、優しい笑顔でそう言った。


たしかに、そうだよね!


「うん!!」


私も笑顔で返した。