華雷の唇が、私の唇を触れる。


キス……。
キス、してる……。
…………。


私の頭は混乱していた。


すると、華雷の唇が離れて行った。


「大丈夫?」
「……た、たぶん?」


私の頭はグルグル回っていた。
フル回転。


気分、悪い……?
と、言うより……眠い……?
なんで?


「おやすみ」
「華雷が、やったの?」
「ごめんね」
「ううん。でも、その代わりちゃんと、そばに居てね?」
「わかったよ。おやすみ」
「おやすみ」


私は華雷の手を握って、目を閉じた。
目を閉じると、すぐに意識は夢の中へと落ちて行った。