再び訪れた二人の時間。 ちょっぴり居心地が悪い。 「……さっき笑ってた原因はこれ?」 「あ、まぁ……」 「あーもう! 三谷が弟って……」 「ごめん……」 「何で謝るの? むしろありがたいけど?」 健太がわたしを引き寄せた。 安心する健太の匂い。 ホッと心が落ち着く。 「もう……敵はいないよな?」 「うん、そのはず」 「勘弁してくれよ。オレ、生徒とは張り合えねーから……」 そんな言葉も笑いに変える。