「ほら、悠里! お前がそういうことすると女子たちが……」 突然、男の子が悠里の肩を引っ張る。 「すみません。悠里、人気あって…… 失礼ですけど、悠里との……」 「彼女とか?」 悠里がそう言ってわたしと腕組みをした。 「は?」 思わず声がそろってしまったわたしと聡美。 彼女? わたしのそんな疑問を掻き消すかのように大きな悲鳴が響き渡った。