誰よりも、君がすき。

「11番の女子だれ?」

「わ、私です…」


芹沢に近寄り、私は小さく
つぶやいた。


「また隣か。ん、宜しく」


…あ、れ?


てっきり嫌な顔をされると
思ってたから。


ものすごく嬉しくて
胸がキューッて締め付けられた。


「浅野さん、席交代してよ?」

クラスで一番気が強いとされる
森崎さんが私のくじを横から
取り上げる。


「そうよ。だって浅野さんと
啓太と仲悪かったみたいだしー?」


「く、くじで決まったことだから…」


「は?何?いーから代われって。
啓太もあんたの隣はいやだってーの」


....こ、怖い。