誰よりも、君がすき。

そんな声なんてお構いなし
な智子。

「啓太っ。来月啓太誕生日
でしょー。だからね、私ぃー」


「うっとおしいんだよ」


芹沢の横で跳ねていた
智子はビクッと肩を震わせて
呆然と芹沢を眺めていた。


「朝から、んなうっとおしい
声出すなっての」


「ちょ、啓太?どうしちゃった
のよ…。」


皆が見ているのなんてお構いなし
に智子と芹沢の修羅場が
繰り広げられる。


「…もう限界」

「え?なんて?」

「もう、別れよう」


「ちょっと、芹沢くん?」


思わず声を出していた。


だって
あんまりにも智子がかわいそうで


見てられなくなって