誰よりも、君がすき。

「あ、芹沢くん一位なんだね」

私が気づいたとほぼ同時に
ほのかちゃんがつぶやいた。

「そう、みたいだね」

「いいねー。頭もいいし、
かっこいいし、おまけにスポーツ
万能!うらやましいわ」


「スポーツ万能なの?」

「知らなかったの?もう、
すっごいんだから」


へえ、そうだったんだ。

あの華奢な体からは
ぜんぜん想像がつかないよ。


「あ。」


「智子ちゃんと芹沢くん」


ほのかちゃんは隣の校舎を
歩く二人を指差した。


「なんか嫌な感じ。あの二人」

「そ、そうかな」

「てか明日から冬休みじゃん。
ラッキー。」

「ほのかちゃんは?やっぱり
翔太くんと?」

「ま、まあね」


少し顔を赤らめるほのかちゃん。

かわいーな。