誰よりも、君がすき。

「...嘘だ」

2学期ももう終わり。
妙に学校全体が盛り上がる中、
私はガックリと肩を落としていた


「大丈夫、大丈夫。ほら、私と
30番しか変わらないじゃん、
30番しか」


「もう。そんなに繰り返さないでよ」

そう。
先日行われた期末テストの
結果が学年掲示板に張り出されて
いたのだ。


常に平均より上だった成績も
遂には落ちこぼれの仲間入りだった。


「30しかって。普通に30大きすぎる
でしょ?いいな、ほのかちゃんは
頭がよくって」

「これを機に授業まじめに受けなよね」


あの日以来なんとなく
智子を避けるようになった。


ていうか

智子が当然芹沢と一緒にいる
時間が多くなったから


必然的にそうなったわけで。


中学のころに仲がよかった
ほのかちゃんと行動することが
最近では多かった。