誰よりも、君がすき。

「そ、そうだよね。
だったら結城にその席、
かえしてあげれば?」


「あ?....めんどくせ」


それっきり口を開かなく
なった芹沢を私はただ見つめる
だけで。


芹沢に出逢ってから


私が感じたことのない変な感情に
胸を痛めることがある。


そのとき、廊下よりの
席に座る智子と視線が交わった。

手を振るでもなく、

笑いかけるわけでもなく


ただ私の方を見ていた
智子の視線に耐え切れなくなって
私は机にうつぶせた。


もう


なんかいろいろ
めんどくさいよ。