誰よりも、君がすき。

「ねえ、ねえってば」

…って決めたはずなのに。

能天気に話しかけてくる
この男、芹沢。


まるであの日のことなんて
無かったみたいに。


「何で無視すんだよー。」




“ガンッ”

しびれをきらしたのか
身を乗り出した芹沢が
私の椅子を軽く蹴った。

...無視無視。

「おい、どうしたんだ
お前達。さっきからこそこそ
こそこそ。」

ひたすらノートを書き続ける
私にそんな林田の声が
おりてきた。


え?

“達”って私もなの?