誰よりも、君がすき。


「り~か~こ」

...まただ。

もうほんとにウルさくて
ウルさくて。


いつ先生に気付かれるか
怯えながら、隙を狙って
「静かにして」と人差し指を
芹沢の顔の前に突き出す。


「ねえ、見て、飛行機雲」

「え?どこ?」


飛行機雲ってなんだか
懐かしいっていうかホッとする。


「どこ?」ときょろきょろする
私に「うそ」と鼻で笑いながら
芹沢は前に向き直る。

...またやられた。


そう思いながら私も前に
向き直った。

..あれ?