誰よりも、君がすき。

「ねえねえ、絶対結城私の
こと好きだよね?ねっ?」

休み時間、図書室の隅での
ガールズトーク。

相手は親友の井原智子。

「だろうね、でもあんたさー
自分で言うとかなりやなヤツに
見えるんだけど」

「だってさ、今日なんか
ちょっとからかっただけで顔真っ赤
にしてさあ..」

教室での結城を思い返す。

あの後、授業中も目が合う度に
恥ずかしそうに視線を反らしていた。


なんかさ...

初恋か、って感じ。