誰よりも、君がすき。

「さの...浅野」


体を揺さぶられて私は
不機嫌に目を覚ます。


「もう、皆帰っちゃったん
だけど。」


「...芹沢かよ」


「え?」

「別に。」


静まり返った教室

夕陽が差し込んで
泣きそうになるくらいに
キレイで。


私の顔を覗き込むのは

最愛の芹沢で。


こんな素敵なシチュエーション
なのに。