「大丈夫?負のオーラ
でまくりなんだけど...」


教室に入ってくる私に
苦笑いを浮かべながらほのか
ちゃんが駆け寄る。


「なんとか生きてるって感じ…」


だけど...

私は教室を見渡した。
森崎さんたちの冷たい視線が
突き刺さる。


結城もわざと目線をそらし、
廊下をただ眺めていた。


「皆を、敵に回しちゃった。」


自分でも聞こえるか聞こえないか。
そのくらいの声で私は
とぼとぼと自分の席に向かった。



嬉しかった。

嬉しかったはずなのに。


芹沢と隣の席だって知ったとき、
確かに私は嬉しかった。


でも、今は…