きいろい青空【完】




一応、少しずつ歩いているけど…



東京駅から切符を買い電車に乗った。




花恋と瞳を空いている席に座らせる。




俺は、吊革を持ち電車に揺らされた。




「楽しみだなぁ~。なぁ?花恋」




「…」



目も合わせずにムスっとした顔をしている。




「なぁ??花恋」



「……まったく。」




冷めてんなー…



どうするんだ?このテンションの低さ。




「花恋」



「……」




3人の間に沈黙が流れる。



聞こえるのは電車の雑音だけ。




下を向いている花恋。



相当テンション、低いなーー…



俺は花恋のほっぺをつねった。



「いってぇー!何??なんなの!?痛いじゃん」



やっと上を向いてくれた。



「下向いてたら、つまんないでしょ?」





「わかったよ。動物園でしょ?行ってやるよ」






何その、上から目線…





まぁ、らしくなってきたし!!