翼さんは、ゆっくりと俺に近づいてきた。 初めて見た幼い翼さんの顔がある。 なんかスゴイかも… 「うちを直輝くんの彼女にしてほしいの」 まっすぐ目を見て言い放った。 その言葉を理解するのに時間がかかる。 「……えっ!!何言ってるんですか?意味わかん…」 コツコツコツ。 廊下から足音が聞こえてくる。 「誰か来ましたか?」 「もう、だまって…」 翼さんにそう言われて… え…… 嘘だよな? 翼さんに、翼さんに… キス…された。