行かないで…
俺を置いて行かないで…。
ヤバイ。
花恋が見えなくなってしまった。
こんな時まで、花恋の言うことバカ正直に聞いてられない。
そう思い、俺は花恋を追いかけた。
丘を降り街へ出る。
でも、どうしよう…
花恋を見失ってしまった。
どこに行っちゃったの…?
ケータイは持ってくるの忘れちゃったし。
…もしかして……。
…翼のもとへ行った?
そんな考えどこからか浮かんだ。
花恋のことだもん。
きっと、翼のもとへ行ったんだ!
思いたったら、急いで翼の家へと向かった。
今日って走ってばっかだな…
そんなことを思っているうちに、じいちゃんの家を通過。
この角を右に曲がれば翼の家だ。
その角を曲がり、見えた景色は予想通り。
「あっ…!!」
翼の家の門の前に花恋と翼が立っている。
その時……
俺は自分の目を疑った。

