「桜の木の下に行ってごらん?自分で確かめてくるといい…」
「………わかった…!」
俺は勢いよく立ち上がった。
早く確かめたい!
「おいおい、明日にしろよ?今日はもう暗いからな」
そう止められ窓の外に目をやった。
空はすでに暗闇に包まれている。
「あ…うん」
そう小さく言い、また腰を下ろした。
“花恋と交わした約束”
それが何なのか気になってもどかしい。
でも、明日になったら分かるんだ!
そう思うと、その日の夜は眠れなかった。
でも…ごめんと何度も繰り返すよ…。
約束を覚えていなかった-----
本当にごめん。
君は、約束。
覚えていてくれていますか……?