「リハビリ…?」

「そう」

そう返事をすると、主任は私を自分から離した。


「自分に自信、なさ過ぎでしょ?だったら俺が気づかせてやるから。有紗ちゃんは魅力的だって、自信持ってもらえるように」

主任は私の頭を撫でながら、真剣なまなざしでそう話す。

―――自信?
あるはずないじゃない。

こんな自分、自信なんて持つ要素がない。

「…きっと無駄ですよ」

私は視線を逸らした。

「やってみなきゃわからない。それに、俺がただ有紗ちゃんのそばにいたい。…それだけなんだから」