その問いに、私は小さく頭を縦に揺らす。

早く解放してほしい。
もう、頭の中はそれでいっぱいだった。


「じゃあさ、俺とつきあってくれる?」

そう言って、妖艶な笑みを浮かべる間部主任。

「つきあう?」

「そう。俺の彼女になってよ」


しばらくなにを言っているか理解できなくて、私はぽかんとなってしまった。

「か、彼女!?」

やっと言葉の意味が理解できた私は、目を見開きそう叫んだ。

「うん。つきあってくれないなら離さない」

な、なんなのそれ!?
完全に脅しじゃない!