「優真君って、兄弟、いるんだったっけ?」




「うん、大学2年の兄貴が。」




「へぇ、そうなんだ?知らなかった。」






いつも帰りにする、他愛のない話。




優真君とは、一緒の方向に帰れるんだ。





昔からイジメられてて、人間関係がニガテな私。




でも、優真君とは、親友の麗奈や、優の次に話しやすいんだ。




もしかしたら、麗奈や優よりも話しやすいかもしれない。





とにかく、私が心を許せる、数少ない人なんだ、優真君は......