疑わないでくれ

これでも僕は君を愛し、君しか愛してなかった



そう、それでも、僕は理屈をこねくり回して姫を許すしかなかった。

感情を内に押さえ込む姫と。

感情を次々と手放す僕。

似ているようで、まったくの異質の存在。

もし、僕の感情が、姫に対する愛情だけになってしまったらどうしよう。

きっと僕は狂うだろう。

そのときすでに、姫が壊れて欠けていませんように。

僕と同じになりませんように。