カラスと言う、呼び名を持つ少年が居た。 彼は非行に走った、所謂名の知れた不良である。 少年達の世界では、カラスは有名で畏怖の存在である。 チーム、族、カラーギャングなどでは無く、孤高を保つ存在だ。 所謂、一匹狼である。 髪は、名の由来になる烏と同じ、漆黒だ。 しかし、彼の漆黒の髪の下に潜む双眼は深い赤。 血の色。 身長は、並より高い。 体の線は細くひょろい体つきをしている。