空の向こう側


「さ、沙希…。」

「どうしたの?妙に焦ってさ。」

近付いてくる沙希に手で距離をとる。


「別に何でもねぇよ!そうだ、何か飲むか?」


俺は何とかこの状況から打破したくて冷蔵庫に向かう。



…何意識してんだよ俺!

落ち着け、梶原夏!




冷蔵庫を開けると、一度ゆっくり深呼吸して

視界に入った缶ジュースを二つ掴んで椅子に座っている沙希の下に行った。