「「っ…はぁ、はぁ!!」」


森を抜け、湖にたどり着くと

俺達は一斉にその場に寝転んだ。


「はぁ…疲れた。」

何で俺、夜にこんな全力疾走してんだ?


「プッ…アハハ!」

いきなり沙希は声を上げて笑い始めた。


「何笑ってんだよ?」

「エヘヘ…楽しいなぁって思って。」

楽しい?

俺は首を傾げた。


「一杯騒いで、一杯喋って、一杯走って…。皆にとっては当たり前のことが、凄く楽しいんだ。」