環は俺の返事に満足したのか 優しく笑って、城に向かって行った。 俺はその姿を見届けてから、鞄からある物を取り出す。 それは、沙羅が残したボイスレコーダー。 俺はイヤホンを取り付け、歩きながらスイッチを押した。 『久し振り、夏。』 聞こえてくる、久々の君の声 語られる沙羅の気持ち そして、最後に交わした約束