午前零時



城の周りでは、数人の衛兵が立っていた。





「はぁ…暇だなぁ。」



「お前何か起こって欲しいのか?」




いつも通りの会話。



何も起こらず、夜が明けると思っていた。





「な、なぁアレ!!」



一人の衛兵が示した先




西門辺りが、明るく赤色に光っていた。




「アレ…もしかして。」




「「「火事!?」」」