綾斗お兄ちゃんは、一瞬眉間にしわを寄せて、嫌そうな顔をした。 「だから!一緒に買い物行こうって誘ってるの!」 そう言って手を差し出す。 こうすると、綾斗お兄ちゃんはいつも来てくれるんだ♪ 「……あぁもう。仕方ねぇな。ほら、行くぞ。」 「うん!ありがと♪」 ほらね♪ 綾斗お兄ちゃん、ありがと♪ 靴を履いて、玄関のドアを開いて家をでた。 きっと浮かれてて気づかったのだろう… どこからか、鋭い瞳があたし達を見ていたことを――…