「綾斗、帰ってきたみたいだな。」



チュッ



わざと音をたてて、あたしの
おでこにキスをした。



「早く部屋へ戻りな。」



ムクッと起き上がって、あたしを咎お兄ちゃんの部屋から出した。



パタン



咎お兄ちゃんの部屋を出た。



さっきの胸のときめきはなん
だったんだろ…?



でも、誤解が解けてよかった…



そう思いながら、自分の部屋へ戻った。