「行ってきます…」 履きなれたローファーに足を入れて、玄関のドアを開ける。 「美結!今日は早めに帰ってきてね。お母さんたち、夕方日本旅立つから!」 「わかってるよ。」 そうぶっきらぼうに言って、ドアを閉めた。