「佐藤くんは?」 「あぁ。俺は息抜き。」 「屋上によく来るの?」 「あぁ。木下は?」 「あたしは…時々。」 「ふぅん。」 佐藤くんは、そうぶっきらぼうに答えて、空を見上げた。 あたしはしばらくの間、沈黙になりながら、佐藤くんと同じように雲ひとつない綺麗な空を見上げていた。