その時。



ジャーーーッ!!!



トイレの、水の音が聞こえた。



「…もう終わりか。」



咎お兄ちゃんは、そう一言呟いて、ようやくあたしを離した。



まだ心臓が、バクバクと音をたてて、鳴っている。



「まだ物足りないんだけど。
…まぁいいか。今日はこの辺でやめといてあげる。」



チュッ



そう言って、あたしのほっぺにチュッと音をたてながら、キスをして、リビングを出た。