見慣れない町。



見慣れないビル。



ここ…どこ!?



ぅわーん…

どうしよー(泣)



泣きそうだよ…



涙目になりながら、必死で走り回る。



その時



「木下っ!!!」



名前を呼ばれて、振り返ると…



「佐藤…くん…?」



佐藤くんが、肩で息をしながらあたしのところへ走ってきた。