「んんっ…あ…やと…お兄…
ちゃ…あっ」



綾斗お兄ちゃんの手が、胸から太ももへ移動した。



ヤ…ヤバい…

あたし…ヤバい…っ!!



「やっ…あ…」



怖いっ…!!

に…逃げなきゃ…っ!!



「ん…ふ…っいやぁあぁ!!」



あたしは、思いっきり綾斗お兄ちゃんを突き飛ばして、荷物を持って、無我夢中で走った。