次の日――… 「行ってきます…」 お兄ちゃんたちに会わないように、早く起きて、早く家を出た。 気まずいから… そっと、家を出て、軽く走って学校に向かった。 途中、昨日の出来事が、頭をよぎった。 「…!思い出すな!」 だけど、頬をペチンと叩いて、忘れようとした。 気がついたら、学校についていた。