「咎お兄ちゃん?」 どうしてあたしの隣に座るの? すると、咎お兄ちゃんは、あたしの読んでいる雑誌に目を向けた。 「なに読んでるの?」 そして、ズイッと顔を近づけた。 「ファ、ファッション雑誌だよ…っ。」 か、顔が近いっ…! あたしの心臓は、尋常じゃないくらい動きが速くなった。 「ふぅん…。」 「あ、あの、さ……っ」 「ん?」